「バガヴァッド・ギーターについて」
- 2019.03.29
2018年度ヨーガ禅道友会集中講座にて学んだ内容をお伝えしていきたいと思います。
私が講座で学んだヨーガの根本理念を参考にされて、
ぜひあなたのヨガライフをより充実されたものにしてください。
では、成川先生の講義資料「バガヴァッド・ギーター 神の詩」より
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「バガヴァッド・ギーター」(神の詩)は、インドにおいては古来、人間の歩むべき道としてよーがを主題とする聖典であります。今日、グローバルに広く学ばれています。この「ギーター」全体の意義を解明することは、人種や民族の差異を越えて、人間の歩むべき道としてのヨーガを全人類に提示することになります。 山口惠照先生
ギーターとは
ギーターは、今もインドで最も愛されているヒンドゥー教の聖典である。古代インドの大叙事詩『マハーバーラタ』全18巻10万頌(詩節)のうち第6巻に収められており、18勝700詩節から成っている。バラタ族の大戦争を主題にした物語の中で、戦闘開始の合図のさ中に起こった、主人公アルジュナの悲哀と彼を諭すクリシュナ神との会話の部分が、バガヴァッド・ギーターとして挿入されている。
バガヴァッドとは幸福をもたらす者(神)、ギーターは歌の意である。
ギーターの成立
遊牧民であるヴリシュニ族の家庭に生まれたクリシュナは、生前から半神的な尊崇を受けたとされる。若くして精神的な指導者となり、バガヴァッドは彼が興し立てた神で、その宗派をバーガヴァタ派という。「ギーター」は元々バーガヴァタ派の聖典であった。バーガヴァタ派は、主にクシャトリア階級の為に説かれた教えで、実践道徳を中心に、神に対する誠信の萌芽を含んでいたといわれる。クリシュナは死後、バーガヴァタ派の信徒バガヴァットと同一視されるようになった。また、信徒たちによって、サーンキャ哲学が取り入れられ思想背景が体系化され、信徒が拡大していったと見られている。
当時、仏教の興隆で勢力を失いつつあったバラモン教が、バーガヴァタ派を吸収し、クリシュナをヴィシュヌ神の化身と認めた。ヴィシュヌがヒンドゥー教の最高神の地位を獲得するように至り、クリシュナがバラモン教の最高神ブラフマンに一致せられるようになった。
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さて、
「バガヴァッド・ギーター」の成立はパタンジャリにより編纂されたヨガの根本経典「ヨーガ・スートラ」よりも数百年古く、現在も聖書の次に多く読まれているとのことです。
ヴィシュヌ神の化身として生まれたクリシュナですが、本当に実在した人物だったと知り驚きました。
神が人間界に人間として姿を現し、人々を教え導いていた時代。
輪廻転生を信じるならば、その時代、私は一体どこで何をしていたのかな・・・?
と、瞑想中、意識をはるかな過去に向けて探ってみるのも面白いかもしれません。
「クリシュナ」、「アルジュナ」ということばの響きが、どことなく懐かしいという方、その時代の地球に生命体として存在していたかもしれませんよ。(??)
次回「バガヴァッド・ギーター 第一章」をぜひご覧ください。