「師の思想とヨーガ禅の本質(ヨーガ禅の要点)④
- 2019.08.11
こんにちは!
ヨーガ禅道友会の集中講座で学んだ内容についてご紹介しています!
本日も引き続き、ヨーガ禅道友会会長である八田捷也先生がまとめられた資料から、故佐保田鶴治先生が提唱された「ヨーガ禅」の本質についてです。
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11.ヨーガ要点
(1)ヨーガとは;①個人的、 ②内的、③主観的である(神秘思想)
(2)ヨーガの目的とは;健康、平安、幸福(最高の幸福⇒解脱)に向かうもの
(3)ヨーガは”健康法”である。(治療法ではない)
(4)ヨーガは”調和”である。(アクロバットや鍛錬ではない)
(5)ヨーガは’生命力’を蘇らせてくれる(プラーナ、ナーディー)
(6)ヨーガは体操をベースとして、①体操法、②呼吸法、③瞑想法が”三位一体”であるヨーガ禅の大原則があります。”四原則”と”三位一体”です。この言葉に集約されている深い意味は、インド伝統の教えを、佐保田先生の深い洞察によって集約された言葉と言ってもよいと私(八田先生)は思います。
12.(人間とは何者か?どこからきてどこに行くのか?いかに生きるべきか?等の、人生の根本問題について考察して、解決の方法と道を示してくれる。⇒真理とは何か?を解き明かす。)
インド思想の根幹(インド哲学)は”真理の探究”にあります。真理に到達すれば、全ての問題は解決します。ですから、この”真理”は、私達が求めている、健康、平安、不安や恐怖からの脱却、即ち、完全な幸せを表し、あらゆる欲求を超越したところの頂点を意味します。
”真理は一つ”です。この真理に到る方法及びその道を佐保田先生は”宗教”と呼ばれました。
この宗教は一人ひとりのものです。またこの真理は、外の世界に求めても得られないものです。各人の内部を探求することによって可能になります。(⇒真理とは何か?どこに存在するのか?)
13.”真理探究”を成し遂げることを”解脱”するといいます。
この解脱に到る道が”ヨーガ”であり、ヨーガの一番深いところです(⇒真我独存、梵我一如)。佐保田先生は、正しいヨーガを”ヨーガ禅(ディヤーナ;瞑想⇒直観智)”と名付けられました。(ヨーガ⇒ウマを馬具につなぐ。⇒心の働きを静止させる、心の流転を抑止する。)
14.インド伝統の思想は哲学でありその実践の道が宗教です。”宗教は必ず宗教でなければならない。高尚な宗教は哲学である”は師の持論であります。⇒ヨーガは高次元の宗教である。
15.『ヨーガ・スートラ』では、”ヨーガとは心の働きを止滅することである”と定義する。
16.”ヨーガ”実習の本質は”修習(アビヤーサ)”と”離欲(ヴァイラーギヤ)という二つの言葉の意味をしっかり理解して、実行することに始まります。ヨーガを深まるということは、この二つの言葉によって示される内容が、一歩一歩実現されていくことを意味します。”修習”とは、心の働きの静止を目指す努力のことです。”離欲”とは、五官がその対象に対する欲望に翻弄されることなく、克服者たる自覚を持つことです。(1.12~1.16)
17.佐保田先生は、私達の行為(活動)と経験は、体を通して成されていることを深く洞察されました。そして、体の調和を通して、心身一如の健康に導かれるヨーガを提唱されました。体、呼吸、心、の不離一体の関係を重視され、”体操法”・”呼吸法”・”瞑想法”の”三位一体”のヨーガの大切さを説かれました。その実践方法として”四原則”を確立されました。
①ゆっくり行う
②よく体を感じて行う(体を意識して、現れる感覚に集中する)
③呼吸と連動して行う
④弛緩をより大切にする
以上
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ヨガサークルOhanaのヨーガも、上記ヨーガ禅の四原則を基本としています。
ヨーガ禅の四原則は、心身を健康に幸福に導くヨーガを実習するために、とても重要です。
しかしながら・・・
21世紀を生きる一般生活者の私たちにとっては”離欲”の実行は難しく、逆に”離欲”がストレスをもたらしかねないかもしれません・・・。
私(はなだ)の個人的な意見としては、ヨーガを極め解脱を目指すヨーガ行者ではない、普通に日常生活を送っている私たちは、ヨーガで心身を整えながら、湧き上がってくる欲望(○○が欲しい、若く見られたい、きれいになりたい、お金持ちになりたい、出世したい、資格を取りたい・・・など)を叶えようと、欲を満たすために精一杯努力していく方が、より充実した健康的な人生になるのではないかしら・・・?と思っております。
ヨーガを真面目に修習していれば、自分の幸福に不必要な欲はきっと自然に離れていく気がしています・・・。
ヨーガを皆様の生活に上手に取り入れてください!!
ではでは、この暑い暑い夏を楽しみましょう!!