ヨーガスートラ 1・2
- 2022.10.18
1・2 ヨーガとは心の作用を止滅することである。「ヨーガ根本教典」佐保田鶴治著
2 心の作用を止滅ことが、ヨーガである。
ヨーガの定義、ヨーガの目標がまず始めに言及されています。「心のはたらきを止める」こととは一体どのようになることなのでしょうか?また、「心のはたらきが止まる」と、どんな良いことがあるのでしょうか?
「心のはたらきを止滅すること」と「解脱すること」は同義だ、と以前ヨーガ禅道友会の先生に教わりましたが、現代社会に生きる私たちにとって「解脱する」という意味や必要性をどのように捉えたら良いのかしら?
「なぜ解脱しなければならないのでしょう?」
という素朴な疑問がわいてきます。
佐保田先生の解説には、「ヨーガのねらいは、真我の独存を実現するにある」とあります。
真我自身は独立自存の絶対者で、時間空間の制約を受けず、平和と光明に満ちた存在だそうです。しかし、現状は、自己本来の姿を見失って、自分がいろいろな苦を実際に受けているかのような錯覚に陥っている。この錯覚を取り去ることがヨーガの課題であるとのこと。
真面目にヨーガを行じ、ヨーガ哲学を学んでいけば、
「なぜ解脱を目指さないのですか?」
と、本心から言えるようになるのでしょうか?
さて、パタンジャリの時代と違って、現代は地球が「平和」の方向へどんどん進化しています。
だから、私たちは一人ひとり、自身のヨーガをする目的を念頭にヨーガを修習していけば良いのかもしれません。
健康と美容のため、エゴをなくし精神的に向上するため、魂の探求のため、解脱のため、
さて、どの段階でヨーガを楽しみましょう?