ヨーガ・スートラ1・11
- 2023.01.07
1・11 記憶とは、過去に経験した対象が失われていないことである。「ヨーガ根本教典」佐保田鶴治著
11 過去に経験し今も忘れられていないものを対象とする作用が意識に戻って来るとき、それが記憶である。 「インテグラル・ヨーガ」スワミ・サッチダーナンダ著 伊藤久子訳
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「記憶」に悩まされることはありませんか?
過去の記憶が、意識的または無意識的に心の奥底から浮かび上がったとき、そのときの感覚を注意深く観察されてみてください。
それは、幸せで甘く優しい気分になり、自分のエネルギーを高めてくれる記憶でしょうか?
はたまた、辛くしかめっ面になりそうな嫌な感覚、胸が締め付けられそうになったり、罪悪感が湧いてきたり、できれば忘れてしまいたいような記憶でしょうか?
後者の記憶が心に残っているときは注意が必要です。記憶が蘇る度に自分の波動が下がり、心身を痛めてしまいます。早めにその出来事から何かしらの学びを受け取って、感謝と共に潔く手離してしまいましょう。繰り返し手離していると、その「記憶」に感情を揺さぶられることがなくなり、遠くの風景を眺めているかのように穏やかに想起されるだけになります。
やがてすべては「経験」という宝物に姿を変え人生を彩ってくれます。
「記憶」を軽やかにしていきましょう。ヨガで。(^^)/**