ヨーガ・スートラ 1・20
- 2023.02.04
1・20 その他の人たち、すなわちヨーガ行者たちの無想三昧は堅信、努力、念想、三昧、真智を手段として得られるのである。「ヨーガ根本教典」佐保田鶴治著
佐保田鶴治先生の解説より~~~
堅信(シラッダー)は道に対する信念、この信念があれば努力(ヴィーリャ)が生まれ、やがて戒律や信条を忘れずに守る念想(スムリティ)が生じ、念想を行じていくうちに三昧に心境が現われる。そして三昧のうちに、世界の実相を如実に知る真智(プラジナー)が輝き出る。しかし、この真智をも脱離した時に無想、無種子の三昧が完成する。
20 その他の者(ヨーギーたち)は、堅信、努力、念想、三昧、叡知を通して、このアサムプラジュニャータ・サマーディを得ることができる。 「インテグラル・ヨーガ」スワミ・サッチダーナンダ著 伊藤久子訳
スワミ・サッチダーナンダの解説より~~
~~信念あるいは少なくとも勇気がなければならない。強くなければならない。二度と世俗のわだちに落ち込まないように、自分の犯したすべての過ちと、学びとった教訓をいつも忘れないようにしなければならない、ということだ。そしてもちろんそこには、彼が(パタンジャリが)終始言い続けているように、サマーディと、最終的には”悟り”、つまり実在(<自己>)と非自己(プラクリティ)についての識別がなければならない。
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「自分の犯したすべての過ち」と、「学び取った教訓」を忘れないようにしなければならない。