ヨーガ・スートラ 1・36
- 2023.04.17
1・36 あるいは、憂いを離れ、白光を帯びた感覚現象が発現するならば、意をいやおうなく不動にする。「ヨーガ根本教典」佐保田鶴治著
佐保田先生の解説より~~~
注釈家によると、白光を帯びた感覚現象というのは、ぎらぎら輝く大海のなかに居るような感覚体験で、これは我想または心のサットヴァ・グナが他の二つのグナから清められた時の姿の感覚的直観である。
36 あるいは、永遠の至福に満ちた、内なる無上の光に集中することによって。「インテグラル・ヨーガ」スワミ・サッチダーナンダ著 伊藤久子訳
スワミ・サッチダーナンダの解説より~~~
すべての憂い、怖れ、不安を超えた、輝かく神聖な光ーあなたの内なる無上の〈光〉を念想しよう。あなたの心臓の中の、あなたの〈神聖意識〉を表して燦然と輝く光球を、ありありと想い描こう。あるいはまた、心臓の内に美しく白熱する蓮華を想い浮かべよう。心はその中にたやすく吸い込まれ、あなたはすばらしい体験をするだろう。後には実在となるこの〈光〉を、人はまず想像するところから始めねばならない。
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私自身の経験です。もう何年も前のことですが、ぼんやりとした感覚でうつらうつらとなったその瞬間、突然身体の内側から眩しい光が炸裂し、自分自身の内部が発光体となり、その真っ白な世界の中で何ともいえない満ち足りた至福感に自分が漂っている、という神秘体験をしたことがあります。このままいつまでこの状態が続くのかしら?ずっとこのままでいたい・・・でも、私には生活がある・・・元に還れなかったらどうなるの?・・・と一瞬不安を感じたとき、こちらに戻ってきました。あれは夢だったのかしら・・・?いや、夢ではなかったはずだと信じて、あの体験をもう一度してみたいところです。(花)