ヨーガ・スートラ1・45
- 2023.10.04
1・45 微妙な対象というのは、万物の根源である自性に至るまでの形而上的な諸原理を総括した表現である。「ヨーガ根本教典」佐保田鶴治著
佐保田鶴治先生の解説より~~~
~~~自性に至るまでの形而上学的原理というのは、サーンキャ哲学で説くところの五唯、我慢、覚(大)、自性のことである。~~~
45 精微さは、集中対象として存在しなくなり、ただ定義しあたわざるものに帰着する。「インテグラル・ヨーガ」スワミ・サッチダーナンダ著 伊藤久子訳
スワミ・サッチダーナンダの解説より~~~
換言すれば、精微な対象(タンマートラ、チッタ、自我)は、究極的には、プラクリティと呼ばれる根源力つまり非顕現状態の本源的実体に行き着く、ということである。~~~このように心は、非顕現の自然という根元にまで至る力を持つわけだ。
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広大な宇宙から超微小な素粒子の世界まで、粗雑から精微へと私たちの観察する心は向っていくことができる。