ヨーガ・スートラ 2・21
- 2024.04.18
2・21 見られるものは、見るものの目的をもって、その本質とする。「ヨーガ根本教典」佐保田鶴治著
佐保田鶴治先生の解説より~~~
「見るものの目的とは何かといえば、真我が現実を経験し、そしてそれから脱却することである。~~~つまり、覚以下の見られるものとは、自己目的的な存在ではなくて、真我の経験と解脱のためという他人本意の存在にすぎない、というわけである。
21 見られるものは、見る者のためにのみ存在する。「インテグラル・ヨーガ」スワミ・サッチダーナンダ著 伊藤久子訳
スワミ・サッチダーナンダの解説より~~~
~~~というわけでパタンジャリはここで、われわれは 今は真の<自己>が何かを経験しているような印象下にあるが、ある日、その<自己>はけっして何かをするのでもなければ何を享受するのでもないということが分かるだろう、と言っているのである。
*****************************************
毎日の生活の中で「自分」だと思っている「見られるもの」は、ヨーガの教えでは「他人」なのだ。本当の「自分」は別にあるのだから、過去の「他人」を否定すするのも肯定するのもやめて、未来の「他人」を不安にするのも心配するのもやめて、今の「他人」をどうするかに心のエネルギーを使いましょう。一番身近な「他人」のすべてを許し、毎日の目標に向かって進みましょう。