ヨーガ・スートラ 2・22
- 2024.04.20
2・22 すでに目的を達成した真我に対しては、見られるものは消滅する。がしかし、見られるものは、他の真我との共有財であるから、他のいまだ解脱しない真我がある限り、無くなりはしない。「ヨーガ根本教典」佐保田鶴治著
佐保田鶴治先生の解説より~~~
サーンキャ・ヨーガ哲学によれば、自性は唯一であるが、真我は生物の数だけある。だから、見られるもの(対象となるもの)は解脱した真我に対してだけは見られるものでなくなるが、他のいまだ解脱しない真我に対しては依然として見られるものとして残っていくのである。
22 それ【=見られるもの】は、解脱したものにとっては、破壊されているが、他のものにとっては共有財として存在しつづけている。「インテグラル・ヨーガ」スワミ・サッチダーナンダ著 伊藤久子訳
スワミ・サッチダーナンダの解説より~~~
~~~だから、まず自然をよく知れ。それから逃げ出すな。それから逃げたり、脱落したりは、けっしてするな。逃避は何の助けにもならない。今、あることを放置しておけば、後々もっと困難な形でそれに直面しなければならなくなるだろう。
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他の解脱していない見るものにとっては、解脱した真我であっても見られるものの一部となる。
せめて解脱したつもりになって、あらゆる生物にとって害のない見られるものになっていきたいものだなあ。