ヨーガ・スートラ 2・27
- 2024.04.24
2・27 弁別智を得た人には、最高の段階にある真智が生ずる。「ヨーガ根本教典」佐保田鶴治著
佐保田鶴治先生の解説より~~~
七通りの真智というのは、
(1)私は除去すべきものをことごとく知った。もはや知るべきものは無い。
(2)除去すべきものの原因は滅ぼされた。もはや滅ぼすべきものは無い。
(3)止滅三昧によって、除去は直観された。
(4)弁別智からなる除去手段は実現した。
(5)覚はその任務を果たし終わった。
(6)三つのグナは、山頂から落下する石のように、ひとりでに、途中にひっかからず、還滅に向って動き、覚とともに自性の中に没入していく。それらは一旦還滅したならば、二度と生起するようなことは無い。今はもうそれらが生起する動機が無くなってしまったから。
(7)この状況において、真我はグナとの結合を超脱し、自体だけで輝く汚れのない独一絶対な存在となる。
27 最終段階の智は、七重である。【人は(1)もっと知りたいという願望、(2)何かを遠ざけておきたいという願望、(3)何かを得たいという願望、(4)何かをしたいという願望、(5)悲しみ、(6)恐れ、(7)惑わし、の七つが修息するのを体験する。】インテグラル・ヨーガ」スワミ・サッチダーナンダ著 伊藤久子訳
スワミ・サッチダーナンダの解説より~~~
~~~知とは、内を向くことによって、内側から得られるものだ。内を向くというのは、内に進むこと、自分自身を知ること、まず、”汝自身を知れ”ということだ。~~~
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人間関係につまずくと、「何であの人は・・・」と、あの人のことばかりが気になってきます。しかし、内を向いて「何で自分はあの人のことばかり気になるのだろう・・・」と、自分の方にどこまでも意識を向けていくと、「あの人」の中に自分がいることに気付きます。
あの人も自分もみんな愛しい人間です。