ヨーガ・スートラ 2・34
- 2024.05.05
2・34 暴力等の妄想には、すでに実行したもの、実行させられたもの、甘んじて承認したものなどの区別、また貪と廛と痴のどれを動機にするかによる区別、さらに、穏和なもの、中位のもの。過激なものなどの区別があるが、すべて苦と無知とを際限なくもたらすものである。ということを念想するのが妄想に対抗する念想の仕方である。「ヨーガ根本教典」佐保田鶴治著
佐保田鶴治先生の解説より~~~
~~~このように数限りない種類の妄想を、その起るたびごとに反対の念想をもって抑圧していき、妄想の打破に成功したならば、その時はじめて次に述べるような超能力が生ずる。
34 暴力のような否定的想念または行為が引き起こされたとき、あるいはそれらが容認されただけであっても、そしてそれらが貪欲、怒り、迷妄〔貪・ジン・痴〕によって煽られたものであっても、またそれらが穏和・中位・過激のいずれの度合いによってなされようとも、それらは無知に根ざしており、確かな苦をもたらすものである。このように省察することも、プラティパクシャ・バーヴァナであるインテグラル・ヨーガ」スワミ・サッチダーナンダ著 伊藤久子訳
スワミ・サッチダーナンダの解説より~~~
~~~たとえば誰かに苦痛をもたらす、あるいは害が及ぶようなことをする。するとその反作用が来て、結局は無知と悲惨という結果を生む。~~~
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「作用・反作用の法則」は物理学の分野だけでなく、精神分野にも適用される。
本当にその通り。怒りを出せば怒りが、意地悪を出せば意地悪が、不平不満を出せば不平不満が、不信感を出せば不信感が、めぐりめぐって自分のところに戻ってくる。
いい加減そのことを悟って、真心、親切、優しさ、思いやり、許容、寛容、感謝など、平穏無事、良い想念だけで生活していきたいものだなあ。