ヨーガ・スートラ 2・47
- 2024.06.26
2・47 そのような坐り方は、緊張をゆるめ、心を無辺のものへ合一させることによって得られる。「ヨーガ根本教典」佐保田鶴治著
佐保田鶴治先生の解説
~~~すべての催眠現象を起すにはくつろぎが必要である。「心を無辺なものへ合一させるとは、例えば虚空のような無辺なものへ思いを沈着させて心がそれと合体したような境地になることをいう。心が無辺なものと合一すると、肉体に関する我想が無くなるから不快感は起こらない。~~~
47 自然な性向である落ち着きのなさを減じ、無限なるものを瞑想することによって、坐位(アーサナ)は修得される。「インテグラル・ヨーガ」スワミ・サッチダーナンダ著 伊藤久子訳
スワミ・サッチダーナンダの解説より~~~
~~~あることを誓ってそれを守り抜くということの裏にあるのは、自分が自分の心の支配者になるということである。心にいかなる斟酌を与えない。いったん誓いを立てたからには揺らぐことなくそれを守り通すー。
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かつて中学校で講師をしていた頃、生徒さんに提出してもらっていた「夏休みの計画表」を思い出します。何時から何時までは勉強時間、この日までに宿題を終わらせる、などと、生徒一人ひとりが自分の夏休みの計画を立て、それを表に記入していきます。
無茶な、過酷な計画をぎっしりと立てている生徒さんもありました。
そんな生徒さんはもちろん、たいていの生徒さんは、計画通りに勉強を実行することはできません。
それで、もしかしたら、なんて自分はダメなんだ・・・、自分は計画を実行する才能がないんだ・・・という必要ない思いを残した生徒さんもあったかもしれません。
あの「夏休み計画表」は、子どもたちにとって計画通りにできない自分を潜在意識に送り込むことになりかねません。なので、これだけは必ず実行できる、少し頑張ってここまでやってみる、この日だけは無茶苦茶頑張ってみる、この日は休む、この日は怠けて良い、など、周期的なリズムを持たせて予定を組んでもらうのが良かったのかな、計画の意味をもっと自分で掘り下げていたらなあ、とあの頃を思い返し反省しています。
欲、望み、希望、目標、夢などを実現させ、未来を思い描く通りに、計画通りに実行していくためには、心のエネルギーを高め、上手に使う必要があります。
ヨガは、心のエネルギーを良い方向に操る自分を育ててくれるものだなあ、と思います。