ヨーガ・スートラ 2・49
- 2024.07.01
2・49 さて、坐りがととのうたところで、調気を行ずる。調気とは呼息と吸息の流れを断ちきることである。「「ヨーガ根本教典」佐保田鶴治著
佐保田鶴治先生の解説
~~~調気法プラーナ―ヤーマは呼吸法と同一ではない。気(プラーナ)というのは身体のなかと外の世界にある生命のエネルギーであって、カラダもココロもこの気によって動き、はたらくのである。これをコントロールするのが調気である。調気法の中心になるのはクンバカ(止息)である(ハタ・ヨーガ・プラディーピカー 2―12参照)。
49 それ【安定した坐位(アーサナ)】が得られたならば、呼気と吸気が制御されねばならない。これがプラーナ―ヤーマである。「インテグラル・ヨーガ」スワミ・サッチダーナンダ著 伊藤久子訳
スワミ・サッチダーナンダの解説より~~~
~~~呼吸は、乱れやムラがなく、静かでゆったりした状態で完全に制御されていなければならない。~~~”プラーナ”〔気〕は、それなしには何ものも動かず機能しない、宇宙的な力である。われわれの思考ですら、プラーナによって動かされる。~~~
*****************************************
アーサナで身体を整えたならば、プラーナ―ヤーマで心を整えていく。
心の持つ力の大きさを知ったならば、私たちはこの心が勝手な方向に力を向けて行こうとするのを止め、自分自身で心の力をコントロールするコツを身に付けていくのが良い。
だから、プラーナ―ヤーマの実習をヨガレッスンに組み入れていこう。それはそれは慎重に。