ヨーガ・スートラ 2・52
- 2025.03.24
2・52 調気を行ずることによって、心の輝きを覆いかくしていた煩悩が消滅する。「ヨーガ根本教典」佐保田鶴治著
佐保田鶴治先生の解説
~~~心の輝きというのは、心を構成する三グナのなかのサットヴァ・グナのことである。このサットヴァという点ですぐれているはずの覚が、通例は無明等の煩悩によって覆い隠されているから、その固有の照明性を発揮できないでいる。調気、特に第四の調気の力によってこの障蔽が消滅するとき、心の輝きがあらわになって、弁別智が生ずるのである。~~~
52 その結果、内なる光を覆い隠していた緬紗(ヴェール)が破壊される。「インテグラル・ヨーガ」スワミ・サッチダーナンダ著 伊藤久子訳
スワミ・サッチダーナンダの解説より~~~
~~~心は思いによって織られたヴェールである。心はそれ自身が実体なのではない。思いを一本ずつ抜いていけば、全部抜いてしまったときもう心は残っていない。~~~
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