ヨーガ・スートラ 2・54
- 2025.03.26
2・54 〔制感〕 制感とは、諸感官がそれぞれの対象と結びつかない結果、まるで心自体の模造品のようになった状態をいう。「ヨーガ根本教典」佐保田鶴治著
佐保田鶴治先生の解説より
~~~感官がその対象に結びつこうとする動きを引き止められて自分独りの状態に取り残されると、感官はあらゆる心理器官の実体である心の模造品のようになる。~~~
54 諸感覚がその対象から自らを撤退させ、いわば心そのものを模倣するときーそれがぷラティアーハーラ〔制感〕である。「インテグラル・ヨーガ」スワミ・サッチダーナンダ著 伊藤久子訳
スワミ・サッチダーナンダの解説より~
~~~感覚は、外を向くことを許されると、外界を把握し、描こうとする。だが内に向けてやると、心の純粋性を見て、外界の色をとらない。感覚は鏡のようなものである、すなわち外向きにすると外を映し出し、内向きにすると純粋な光を映し出すー。~~~